長久寺について

臨済宗天龍寺派 日輪山長久寺

日輪山長久寺の寺号は、明治五年に長徳寺と盛久寺とが合併して改められたものです。長徳寺は、ご本尊の地蔵菩薩は行基の作とされ、嘉元元年に郷士長野修理之助が建立し、善庵慶淑禅師を開山として創建と伝えられています。一方盛久寺は、ご本尊は観音菩薩、普明国師を開山と伝える古刹ですが、長く無住となっていたのを善賀祖秀禅師が中興したとされています。いずれも、岩国市横山の永興寺末ですが、無住や火災等で荒廃した時期もあり、文化財的な寺宝など現存するものはありません。

長久寺と改められた後、先々住の三上戒山和尚が中興し、前住宗映和尚が山門、鐘楼、塀、本堂を改修して山寺の境を整えました。尚、理由も時期も不明ですが現在のご本尊は弥勒菩薩です。ただ布袋和尚の像が現存しており、大本山天龍寺ご開山の夢窓国師が弥勒菩薩の再来と布袋和尚を信奉されていたらしく、そのご縁を感じ入るのみです。

瀬戸内からぐんと奥まった山あいは、すそ野の田園に民家が点在してのどかな風景です。取り立てる名所旧跡もなければ輩出した著名人もなく、むしろてらいのないこの片田舎だからか、どこか郷愁をそそり胎内を思わせるような温かみがあり、ゆっくりと深呼吸をするにはもってこいの場所でしょう。禅のことばに「渓声便是広長舌、山色豈非清浄身」があります。ただ座していれば眼前の大自然が、仏となって説法をしてくれるというのです。なにもない、それがむしろありがたいと言えなくもありません。

住職挨拶

田舎の小さな寺・長久寺はいわば古井戸のようなもの。
であるなら、そこで暮らす住職は古井戸の蛙というところでしょうか。

しかしながら昨今は世界のだれとでも瞬時に出会えるIT時代。
そこで「ITと触れ合うも他生の縁」と少しばかり背伸びをしてみたのです。
決して大海を目指しているわけではありません。ほんの小さなご縁でも大切にできたらと思うのです。

ホームページ仏心にお越しいただき有り難うございます。 合掌

日輪山長久寺住職 三上宗順

アクセス

車でお越しの方 岩国ICから約30分
電車でお越しの方 椋野駅から車で約20分

臨済宗天龍寺派 日輪山長久寺

〒740-1231
山口県岩国市美和町生見817

TEL:0827-96-0982

臨済宗天龍寺派 日輪山長久寺
TEL:0827-96-0982